2018年3月11日日曜日

電気(6)~縮尺ごとのシンボル

縮尺ごとに異なるシンボル

JECA電気シンボルによると、シンボルの大きさは尺度によってかわり、しかも一定の比率ではありません。一般図(1/200程度)のビューでは2.3mmのシンボルを使用し、詳細図(1/50程度)では4.0mmのシンボルを表示する、これをRevitで実装するには二つの方法が考えられます。

  1. サブカテゴリで表示を切り替える
  2. 簡略、標準、詳細のビューモードで切り替える
縮尺で表示記号を変えるといことは、すなわち図面の詳細度が異なるという意味なので今回は2の方法を採用してみます。

サイズ可変のシンボルを用意する

パラメータの準備

  1. 一般注釈のテンプレートでファミリを新規作成する
  2. [管理]タブ>[設定パネル]>[オブジェクトスタイル]
  3. [サブカテゴリを修正]>[新規作成]で、「# 電気シンボル」というサブカテゴリを一般注釈の下に作成し、線の太さを2にしてOK
  4. [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
  5. [新しいパラメータ]をクリックし、「R」という名前でパラメータイプが「寸法」のタイプパラメータを作成。
  6. 同様に「T」「D」「W」を作成。
  7. Tの式に「D*0.15」、Rの式に「D/2」、Wの式に「D*0.4」としてOK。
  8. [新しいタイプ]ボタンを押し、「2.3mm」「3.0mm」「4.0mm」という名前のタイプを作成し、それぞれDの値を「2.3」「3」「4」としてOK。
    ファミリパラメータ

シンボル図形


  1. サブカテゴリ「# 電気シンボル」を作成して、下の図のように円を作成し、中心を表示。
  2. 円の半径寸法にR、中心と参照線の平行寸法にR、塗りつぶしの厚みにTのパラメータを付ける。
    パラメータを配置
  3. タイプを切り替えて正常に動くかどうか確認する。
  4. 名前を「電気シンボル コンセント 壁付」として保存

ファミリにロードする

出来上がったシンボルをコンセントのファミリにロードして表示の設定をします。

  1. コンセントのファミリに作成したシンボル図形のファミリをロード。
  2. 2.3mm、4.0mm、5.0mmの3つのシンボルを同じ機転で配置。
    同位置に3つのシンボルを配置
  3. 配置した2.3mmのシンボルを選択
  4. [修正|一般注釈]タブ>[表示]パネル>[表示設定]
  5. 簡略のみチェック。
    2.3mm=簡略、4.0mm=標準、5.0mm=詳細
  6. 同様に、4.0mmは標準のみ、5.0mmは詳細のみにチェック。
  7. 保存する

プロジェクトの設定

プロジェクトにロードして配置します。平面図の詳細レベルを変えると、シンボルの大きさが変わります。
簡略で2.3mm

標準で4.0mm

詳細で5.0mm
1/200で簡略、1/100で標準と尺度と詳細度を各ビューに設定すると、適切な大きさのシンボルを表示することができます。

サンプルファミリ


こちらにサンプルの壁付コンセントのファミリ、およびタグのファミリ(2017形式)へのリンクを配置しますので、ダウンロードしていろいろ試してください。改良すべき点があればぜひご意見をコメントにお願いいたします。
コンセント 壁付 1列.rfa
タグ コンセント.rfa

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