縮尺ごとに異なるシンボル
JECA電気シンボルによると、シンボルの大きさは尺度によってかわり、しかも一定の比率ではありません。一般図(1/200程度)のビューでは2.3mmのシンボルを使用し、詳細図(1/50程度)では4.0mmのシンボルを表示する、これをRevitで実装するには二つの方法が考えられます。- サブカテゴリで表示を切り替える
- 簡略、標準、詳細のビューモードで切り替える
縮尺で表示記号を変えるといことは、すなわち図面の詳細度が異なるという意味なので今回は2の方法を採用してみます。
サイズ可変のシンボルを用意する
パラメータの準備
- 一般注釈のテンプレートでファミリを新規作成する
- [管理]タブ>[設定パネル]>[オブジェクトスタイル]
- [サブカテゴリを修正]>[新規作成]で、「# 電気シンボル」というサブカテゴリを一般注釈の下に作成し、線の太さを2にしてOK
- [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
- [新しいパラメータ]をクリックし、「R」という名前でパラメータイプが「寸法」のタイプパラメータを作成。
- 同様に「T」「D」「W」を作成。
- Tの式に「D*0.15」、Rの式に「D/2」、Wの式に「D*0.4」としてOK。
- [新しいタイプ]ボタンを押し、「2.3mm」「3.0mm」「4.0mm」という名前のタイプを作成し、それぞれDの値を「2.3」「3」「4」としてOK。
ファミリパラメータ
シンボル図形
- サブカテゴリ「# 電気シンボル」を作成して、下の図のように円を作成し、中心を表示。
- 円の半径寸法にR、中心と参照線の平行寸法にR、塗りつぶしの厚みにTのパラメータを付ける。
パラメータを配置 - タイプを切り替えて正常に動くかどうか確認する。
- 名前を「電気シンボル コンセント 壁付」として保存
ファミリにロードする
出来上がったシンボルをコンセントのファミリにロードして表示の設定をします。- コンセントのファミリに作成したシンボル図形のファミリをロード。
- 2.3mm、4.0mm、5.0mmの3つのシンボルを同じ機転で配置。
同位置に3つのシンボルを配置 - 配置した2.3mmのシンボルを選択
- [修正|一般注釈]タブ>[表示]パネル>[表示設定]
- 簡略のみチェック。
2.3mm=簡略、4.0mm=標準、5.0mm=詳細 - 同様に、4.0mmは標準のみ、5.0mmは詳細のみにチェック。
- 保存する
プロジェクトの設定
プロジェクトにロードして配置します。平面図の詳細レベルを変えると、シンボルの大きさが変わります。![]() |
簡略で2.3mm |
![]() |
標準で4.0mm |
![]() |
詳細で5.0mm |
サンプルファミリ
こちらにサンプルの壁付コンセントのファミリ、およびタグのファミリ(2017形式)へのリンクを配置しますので、ダウンロードしていろいろ試してください。改良すべき点があればぜひご意見をコメントにお願いいたします。
コンセント 壁付 1列.rfa
タグ コンセント.rfa
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