シンボルの位置の移動
例えばスイッチですが、コンセントと上下に重なった場合なることが多く、壁から離してシンボルを配置することもあります。シンボルを左右と前後に動かすことができるシンボルを作ってみましょう。オフセット可能なシンボルを用意する
パラメータの準備
- 一般注釈のテンプレートでファミリを新規作成する
- [管理]タブ>[設定パネル]>[オブジェクトスタイル]
- [サブカテゴリを修正]>[新規作成]で、「# 電気シンボル」というサブカテゴリを一般注釈の下に作成し、線の太さを2にしてOK
- [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
- [新しいパラメータ]をクリックし、「R」という名前でパラメータイプが「寸法」のタイプパラメータを作成。
- 同様に「D」「X」「Y」「OffsetX」「OffsetY」を作成。
- 式を設定
- X: =abs(OffsetX)
- Y: = OffsetY+R
- D: = R*2
- 図のように丸を作成し、中心を表示して寸法・パラメータを作成します。
X、R、Yの寸法を作成 - 左右の丸を選択して[表示]パラメータをそれぞれ「左」「右」というはい、いいえのパラメータに関連付ける。
左右の丸の表示パラメータを作成する - [プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
- [左][右]プロパティに式を設定
- 右:not(OffsetX < 0)
- 左:OffsetX < 0
- これはOffsetXの値が0以上であれば右を、0未満であれば左の●を表示する、という意味です。
- OKして保存。
サンプルファミリはこちらです。
スイッチのファミリを作成する
スイッチのパネルをモデリングして、シンボルを配置します。ファミリのカテゴリは照明機器、注釈の向きを維持を☑、パーツタイプをスイッチに設定します。パネル自体は前回のコンセントと同じで面にとりつくファミリです。
電気コネクタをプレートの裏面につけて、照明スイッチとして設定します。
極数と電圧、皮相負荷は関連付けボタンを使って、それぞれタイプパラメータを作成して関連付けておきます。
ここに作成したスイッチの記号をロードして、前回の方法で「簡略」「標準」「詳細」の表示を設定します。
次に、ファミリパラメータとシンボルのパラメータを関連付けます。
- インスタンスパラメータ「シンボルオフセットX」「シンボルオフセットY」をインスタンスパラメータとして作成。
- プロジェクトブラウザで[ファミリ]>[注釈記号]>[記号 電気シンボル スイッチ]の[2mm]をダブルクリックしてタイプパラメータを表示
- 「OffsetX」「OffsetY」の関連付けボタンを押してそれぞれ「シンボルオフセットX」「シンボルオフセットY」に関連付ける。
Offsetを関連付け
簡略、標準、詳細のタイプパラメータの「OffsetX」と「OffsetY」を、スイッチファミリのインスタンスパラメータ「OffsetX」「OffsetY」に関連付けます。
サンプルファミリはこちらからロードできます。
プロジェクトで使用する
実際にプロジェクトにロードして使ってみます。壁に配置して、インスタンスパラメータ「シンボルオフセットY」を2.3に設定してみます。コンセントのシンボルは簡略で2.3mmなので、下の図のようにオフセット下表示が可能になります。