2013年12月14日土曜日

システム分類について

システム分類→システムタイプ→システム

前回はシステムの概念についてお話ししましたが、残る「システム分類」と「システムタイプ」とはどのような考え方でしょう?おおざっぱに言えば下の図のようば関係になっています。
システム分類とシステムタイプとシステムの関係
すべてのダクト・配管系のシステムは何らかのシステムタイプに属しており、ダクト・配管系のシステムタイプはいずれかのシステム分類に属しています。このシステム分類とはどのようなものがあるのでしょうか?

システムタイプ

まずはシステムから一つ上がって、システムタイプを見てみましょう。この定義がどこにあるかというと、プロジェクトブラウザのファミリの中にあります。サンプルファイルを開いて確認してみてください。
ダクトシステム

配管システム

ダクトシステム

ダクトシステムのSupply Airをダブルクリックしてみると、システム分類が「給気」になっていることがわかります。
システム分類は「給気」
つまりシステムタイプ「Supply Air」のシステム分類は「給気」に属していることがわかります。そのほかのプロパティをみるとシステム分類を確認できます。
ダクトのシステム分類はこの三つ
ダクトのシステム分類は実はこの3つしかなく、増やすことはできません。一方、システムタイプはいくらでも増やせます。たとえば「Supply Air」を右クリックして「複製」を選択すれは任意の名前のシステムタイプを作成することができます。しかし、そのプロパティを確認すると、やはりコピー元のシステム分類を継承しています。
システムタイプはいくらでも増やせるが、システム分類は増やせない
なぜシステム分類が必要なのでしょう。システムタイプさえあれば特にシステム分類など必要ないような気がしますが・・・・

接続要素のシステム分類

結局のところシステムとは接続要素の集合です。その接続要素の集合がシステムタイプに属しています。ただ属する前の状態を考えてください。まだシステムに組み込まれていない、宙ぶらりんの状態の制気口・・・。これをシステムに組み込むとき、その氏素性がわからないと、仲間にしていいかどうかわかりません。このとき接続分類がその要素の氏素性をあらわすのに役に立つのです。ダクト・配管の接続要素はすべてシステム分類を持っています。

  • 同じシステム分類をもつ接続要素のみがシステムとしてグルーピングできる。
  • システムは同じシステム分類をもつシステムタイプに属する。

ことになります。前回、システムを作成するとき最初に表示されたダイアログボックスを思い出してください。

このとき一番上に表示されるのが「システムタイプ」です。このシステムタイプは選択した接続要素と同じシステム分類のシステムタイプが表示されているのです。
選択した接続口のシステム分類と同じシステムタイプが表示される

次回は接続要素について理解を深めていきましょう。

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