意外に簡単なMEPモデリング
設備モデリングは想像以上に簡単です。まずはダクトをモデリングしてその簡単さを体験してみましょう。前回同様、
C:\Program Files\Autodesk\Revit 2014\Samples\rme_advanced_sample_project.rvt
を開いてください。ビューを探しやすくするためにプロジェクトブラウザの設定を変更します。プロジェクトブラウザ先頭の[ビュー(Advanced)]を選択し、プロパティで[Simple]を選択します。
 |
ブラウザのビュー設定を変更 |
そして[HVAC]-[平面図:Typical Room WSHP]を選択して開きます。WSHPはどうやらWater Source Heat Pumpの略で、水熱源ヒートポンプのことのようです。
 |
[HVAC]->[平面図:Typical Room WSHP]を表示する |
ダクトを削除し再度モデリングしてみましょう。フィルタを使ってダクトとダクト継手を選択し、削除します。
 |
ダクトとダクト継手を選択し削除する |
「制気口」(カテゴリ:エアターミナル)が残ります。(制気口とは空調用の吹出口・吸込口及び換気用の給気口・排気口等の総称です。もし、お手元に設備図面があれば「制気口リスト」という表が含まれているはずです。探してみてください。)
 |
制気口が4つのこる |
いよいよダクトモデリング
さあ、いよいよ初めてのダクティングに挑戦です。
上部の黄色い機械設備を選択してください。そうすると次の絵のようにいろんな情報が表示されます。
 |
機械設備をクリックすると[接続要素]が表示される |
これらの青い□に青い●のマークは「接続要素」と呼ばれるもので、このマークがあるところにダクトや配管を接続することができます。詳しい説明は後々行うとして、まずはダクトを作成してみましょう!
下側にある三つの接続要素のうちの真ん中のやや下にある☒をクリックします。
 |
矢印のマークをクリック |
すると、接続口からダクトが伸びてきます。
下の制気口のやや下側までもってきてクリックし、ESCをおしてダクト作成を終了します。(これを便宜上メインダクトと呼びことにします。)次に4つの制気口のどれかを選択するとやはり接続要素が表示されるので、☒をクリックしダクト作成を開始します。次にメインダクトの中心線をクリックし接続します。
 |
ダクトの中心線をクリックして接続する |
ダクト継手が自動的に発生し、ダクトが接続されます。これを繰り返してのこりの三つの制気口を最初に作成メインダクトに接続します。
 |
ダクトを接続する |
最後にメインダクトの終端にふたをします。メインダクトを選択し、[修正 | ダクト]タブの[編集]パネルの[開いた終端にキャップ]をクリックして、ふたをします。
 |
開いた終端にキャップ |
さあ、これでダクトのモデリングが終了しました。3Dで出来栄えを見てみましょう。プロジェクトブラウザで[HVAC]-[3Dビュー : Typical Room WSHP]を開いてください。
 |
完成したダクト |
いかがですか?ダクトのモデリングが案外と簡単であるということがわかっていただけたでしょうか。実はモデリングが簡単である理由はテンプレートやファミリにあるのですが、その話はもう少し先にしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿